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約300人が大蛇みこしをかつぎ、温泉街を練り歩いた=2025年5月9日午後3時30分、群馬県沼田市利根町老神、星井麻紀撮影
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 蛇が守り神の老神温泉(群馬県沼田市)で9日、「大蛇まつり」が始まった。巳(み)年の今年は「最も長い祭り用の蛇」としてギネス世界記録に認定されている108.22メートルの大蛇みこしが12年ぶりに登場。約300人がかついで温泉街を練り歩いた。まつりは10日まで。

 老神温泉には、大蛇に姿を変えた赤城山の神が、栃木・男体山の神との戦いで傷を負い、この地に湧いた湯で傷を癒やしたとの伝説がある。

 まつりは温泉街にある赤城神社の例祭で、赤城の神に感謝し、老神温泉の無事故を願うもの。今年で61回目だ。

 子供たちの「白蛇みこし」や、「若衆みこし」もあるほか、交流がある東京都品川区の蛇窪(へびくぼ)神社の「江戸みこし」も参加。山口県岩国市の国指定天然記念物「岩国のシロヘビ」が特別展示されている。2021年に盛り土による土砂災害で大きな被害を受けた静岡県の伊豆山温泉も初参加し、宿泊券などが当たる抽選会を行った。関係者は「まだまだ傷痕はあるが、一歩ずつ復興してきた。老神温泉とも交流を深めていきたい」と話していた。

 まつりに関する問い合わせは老神温泉観光協会(0278・56・3013)へ。

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